セロトニン?ドーパミン?いや、DMTだ!
人生の酸いも甘いも経験してきた私。
「あれをしたい!手に入れたい!」というティーンのようなギラついた欲望エネルギーはすっかり消えてしまった。
そんな私が唯一、切望していること。
それは「あちら側の世界」、または体脱、変性意識などと呼ばれているものの体験!
実は多くの人が、それを望んでるのかもしれない。
アルコールや非合法なドラッグ、あらゆる種類の快楽は「自我」を消し、ひと時の至福をもたらす。
しかし、「自前で達成できない」それらは「自分VS世界」という苦しみの構図を強化し、依存と破滅が待っているのはご承知の通り。
一方、スピリチュアルの世界では瞑想やヨガ、あらゆるワークが自我からの解放、神秘体験への道しるべとなっている。
他力にせよ、自力にせよ、「あちら側」のようなものへ、意識が変換されるポイントがあるようだ。
どうにか自前でそれを生成したい!
どうやらカギとなるのは“松果体”と“DMT”にあるらしい。
DMTとはN・Nジメチルトリプタミン。自然界に発生する幻覚剤だ。
(※依存性や毒性はないが、DMT自体はもちろん、成分を含むものについても麻薬取締法で規制されています)。
違法ドラッグとして、世界中で規制されているDMT。
もしかして松果体で生成されるのでは?
そしてそれが、スピリチュアル神秘体験の生物学的根拠なのでは?
とあくなき研究を続けた医学博士のレポートがこちらだ。
『DMT -精神の分子-』
「DMTは体内でいったい何をしているのか」
「人はなぜ体内でDMTを作るのか」
博士の研究に携わった多くの被験者が、顕在意識ではとらえられない世界を体験している。
そして博士は長年の研究の結果、DMTは“スピリットの分子”であり、スピリチュアルな領域へ運んでくれる乗り物だとしている。
物質界に縛られた意識を解放してくれるカギとなるのだ。
ここ数年、すっかりニューノーマルな世界になった。
意識のほうも「体内生成によって」ニューノーマルにアップデートしてみるとしよう。
文:マーソロミュー