邪気払いで開運?!
2年前のお正月に、あるスーパーの初売りの日に酉年の記念の湯飲みが先着で配られるということを知りました。
私のパートナーが酉年なので、記念にもらいにいこうかと、はりきって結構並んで、その湯飲みをもらいました。
もらってみたものの、いただいたものなのに、なんですが、あまり可愛くもなく、使うこともなく、食器棚の片隅に追いやられていました。
引っ越しした時も、 捨てるに捨てられず、また新しい食器棚の片隅に収まりました。
私は、以前は体を動かす仕事だったのですが、6月からナチュラルスピリットで働き始めて事務職で座っていることが多くなり、4㎏も太ってしまいました。
そんなこともあり食前に『還元 難消化性デキストリン』という白い粉を飲むことにしました。
『還元 難消化性デキストリン』は、 食物繊維が入っているし、糖の吸収を抑える効果があるということでした。
そこで、その粉を溶かして飲むために、あの食器棚に眠っている酉年の湯飲みを会社に持って行くことにしました。
ある時、給湯室で音無さんにお会いした時に、「あっ、それMarucoさんのだったのですね。お墓の前にお供えするみたいな湯飲みだったので、誰のかと思っていました。」と言われて私はとても可笑しくなりました。
可愛くない湯飲みだなと思ってはいたけれど、それはお墓の前に日本酒でも入れてお供えするような湯のみだったからだ、と初めて気が付いたからです。
ある日、 給湯室でガチャーンという音がしました。
室長が素早く給湯室へ走ってゆきました。
私も何か割れたのならお手伝いにいかなくてはという気持ちと、もしやという予感もあり、室長の後を追うように給湯室へ向かいました。
そしたら、室長から「Marucoさんのみたい」との一言が。
見ると、丹波さんの手には、酉年の絵柄のついた可愛くない湯飲みが割れて乗っていました。
丹波さんは慌てて謝って下さったのですが、私は丹波さんの手の方が心配でした。
私が昔働いていた天然石のお店では、石や物が割れたりして壊れた時は、お店にとっては損失ですけれど、「邪気が払われた」と喜ぶ習慣がありました。
それが私自身にも身に付き、 何かが壊れた時には、私も「邪気が払われ、開運が出来た」と思うようになりました。
なので、この時も邪気が払われた清々しい気持ちになりました。
それなのに、丹波さんはとても気にされて、可愛いこんなカップを買って下さりました。
100ccと200ccが分かるメモリまでついていて、受け皿まで付けてくれました。
私は邪気が払われ、捨てるにも捨てられなかったお墓の前にお供えするような湯飲みとお別れが出来て、可愛いカップまで代わりにやってきて、そして、開運も出来たような感じもしています。白い粉の効果は全然出てはいませんが・・・。
丹波さんに感謝です。
ありがとうございます。
文:Maruco