その辺の草でも
こんにちは!
営業部社馬の健脚ペガソスです。パカラッ。
みんな野菜食べてるー?
ペガはこないだスーパーで根っこつきのベビーリーフを買ったよ。
お水をあげれば新鮮なやつがおうちで収穫できるってやつ。
で、食べ尽くしたあと……
軸を放置してたら数日後、断面になんか緑色のものがパヤパヤと。
お、こりゃ豆苗と同じで二周三周いけるやつかな?
そう思って見守ってたら生えてきた生えてきた……
……あんた誰? なやつが。
手前は同じ種類の別草なんだけど、面影なさすぎて食べる前こうだったとは思えない。
その辺の草の種が飛んできてここで芽吹いたのかと思った。
リーフというかほぼ茎だし、食べるところもないから再び放置してたら、
ついに咲かせました。もはやベビーですらない。
葉っぱ全部食われたヤバい→子孫を残すモードにシフトするスイッチが入ったみたいね。
メスがいない環境下でオスが性転換する魚を思い出したけど、条件によってはそれまでとは全然違う生態に変わるようになってるんだろね。
けどこれじゃ野菜としては売れないから、生産者さんや青果コーナーの人や八百屋さんはそうならないように葉っぱだけが育つように条件を整えてるんだろね。
そもそも「野菜」も「ベビーリーフ」も、植物の中でニンゲンに役立つ、都合のいい部分を切り取って強調した概念というわけで……
ニンゲンが食べておいしいように飼い慣らした植物が「野菜」で、このコはその中の「グリーンオーク」という品種の若いやつを「ベビーリーフ」として売ってるってわけで……
生きるか死ぬかの危機的状況に、封じられていた形態にトランスフォームして対応したグリーンオーク君を見て、そんな概念ってあったなと思い至りました。
青果コーナーや八百屋さんに並ぶ商品をペガはニンゲンが決めた「野菜・果物」としか見てなかったけど、今回グリオ君はそんなニンゲン様が作った、
「役に立つ」「栄養がある」「食卓に彩りを添える」「意識高い系」「野菜」
という枠を飛び越えてみせてくれたように感じました。
そしてその枠を一度認識してみると、それは人間が作ったものながら、その中にあるものしか人間は利用できない、ある意味人間自身を限定する存在でもあるのかなと。
同時にそれは人間を人間たらしめている枠でもあるわけで、そういうのがあるよって教えてくれるグリオ君みたいなのを探してみたら面白いかなと思いました。
ま、ペガは馬だけど。
ところで……
最近咲いてるナガミヒナゲシって知ってる?
植物の名前に疎いペガはあれポピーだと思ってたけど、この時期、あちこちの自治体がそのナガミヒナゲシさんには毒があるから気をつけるようにというお知らせを出してるよ。
その辺の草でも気をつけなきゃいけないんだね。
枠っていうのはその外にあるものは人間が飼い慣らしていない危険な野生動物や植物ってことで、そもそも有害なものから身を護るためのものって実感します。
ペガは緑に変色したおじゃがは毒だと知らずに緑色のポテトサラダを作って食べたけど、そういうことしてると死ぬからね。知識は必要。
それを知ってかどうか知らんが、ながみーのニュースを見たペガ友人とペガ母が、それぞれ「気をつけるんだよ」と親切にも連絡くれたんだけどさ……
……ペガのこと、その辺の草むしって食ってるとでも思ってるのかなぁ?
文:健脚ペガソス
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