「明日のまさか」
先週の木曜日のこと。
のびた君(営業部の同僚)が肺炎であることが発覚!
当人も周囲も風邪程度に考えていたので、まさか肺炎だとは思いもしなかった。
実はオイラも35歳のときに肺炎を患い、入院したことがあるんだけど。
当時は仕事の激務が半端でなく、無理が災いして肺炎になってしまったってわけ。
そこの病院食はとてもじゃないけど美味しいとはいえず、量も少なかった。
当時はまだ食欲旺盛でなんでも食べれたので、就寝中は夢の中にステーキ、焼肉、牛丼、餃子、キムチ、パスタなんかが
現れては、随分と悪夢?にうなされたもんだった(笑)。外出できないので、大好きなお酒も飲めないし(涙)。
ところが、退院してわかったことは、あれだけ食べたいと思っていた料理が、ほとんどお腹にはいらなかったことだった。
多分、胃袋が小さくなっていたんだろうね。
それと、体力がすごく落ちていたことがショックだった。
数十メートルも歩くと、すぐに息切れしてしまうし。
結局、入院~退院を経て体調が元の状態に戻るまでに3週間もかかった記憶がある。
それにしても、まさか、あの元氣溌剌だった、のびた君が肺炎だったとは……。
そんなある日、ふと、次のある一言(ひとこと)を思い出したんだよね。
「明日のまさか」
これ、2014年に『Star People 49号』で取材させていただいた、永伊智一さんの名言だ。
彼は俳優の松田優作氏(故人)に影響を受け、青年座を経て映画監督の若松孝二氏(故人)に師事。
2001年の映画デビュー作『NO SURRENDER』では、網膜剥離で引退を余儀なくされたボクサー・飯泉健二の復帰を賭けた
長編ドキュメンタリーを監督として製作。監督業の傍ら、放送局の報道マンとしても活躍されていたが、テレビで
動物実験の実態を放送したことで、厚労省の大臣よりも力のある某フィクサーから圧力を受け、フリーに転身。
現在は(有)NAGAI pro の代表取締役として、ネットや講演会、勉強会などを通じて、真実の情報配信と正しい商品の流通を
促進し、7代先を見据えた日本の明るい未来作りと地球再生に邁進している方なんだ。
俳優の中村雅俊さんの息子さんが2009年に大麻所持で逮捕されたけど。その息子さんを更生させた方でもあるんだ。
それじゃ、その『Star People 49号』から、永伊さんのインタヴューを一部だけど紹介しちゃうね。
「-いままで、その思いがぶれずに活動されてこられたパワーの源は?
永伊:死生観です。もし明日死ぬとしたら何をするだろうか?いまこの瞬間も、地球上の多くの人たちが死んでいます。
3・11 の東日本大震災で亡くなった方々もたくさんおられます。
私たちは、自分は死なないと他人事のように死を捉えがちですが、「明日のまさか」がいつ自分に降りかかってくるかは、
誰にもわかりません。母親と野良犬と松田優作さんと、絶対に失いたくなかったそれぞれの存在の死は、僕の中で凄い
パワーになって、いままでの人生のターニングポイントになってきました。
人は死をしっかりと意識すれば、もっと真剣に生きるようになると思うし、そう思えば想像力も広がります。
戦時中の特隊の人たちは、どんな思いで生きていたのだろうか? 戦争に無縁な自分だけど、だったら、今晩飲める
お酒を味わって飲もうとか、本当においしく物を食べようとか、1行でもいいから意義のある文章を書こうとか……。
そのように想像力を働かせていくと、ハッピーになれて生きるパワーにもなります。」
(本文より)
のびた君が肺炎で入院したことで、久しぶりに永伊さんの記事を読み返すことになってしまったんだけれど。
永井さん、本当にいいお話をしてくれていたんだよね。
ホント、心に染み入るよな!
それはそうと。
のびた君、さぞかし退屈しているんじゃないだろうか……。
どうせベッドで寝たきりなんだし、会社の本でも持って行って読んでもらうっぺ。
つーことで……お見舞いがてら病院へ。
いや~、意外にも元氣そうだったんで、安心した~!!
療養中は外出も飲酒も禁止とのこと。早く仕事がしたくてウズウズしていたな。
ところで、よくスピの世界では「偶然はなくてすべて必然」みたいな文句があるけどさ。
もしそうなら、のびた君が肺炎になったことにも、きっと意味があるんだろうな。
のびた君へ。
せっかくなんだし、この療養中に、人生について色々と考えてみたらどうかな?
肺炎も、きっと神さまからのプレゼントなのかも知れないよね……。
ま、退院したら、溝の口の飲み屋で快氣祝いでもするっぺか(笑)。
そのときは、社内の呑んべえギャル・音無 刃ちゃんも交えてさ、好きなだけ飲もうや!(笑笑笑)
文:丹波-浪速 道