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備えあれば憂いなし(2020年5月15日のブログ)からの続き
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4月17日から全国に拡大した、『緊急事態宣言』。
日本全国が不要不急の外出などを控える自粛生活へと突入したが、5月14日には39県において約1ヶ月ぶりに宣言が解除。5月21日、流行が落ち着いたと判断した京都、大阪、兵庫の関西3府県で緊急事態宣言が解除。ただ、埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏4都県と北海道では宣言が継続中だ。
それにしても、自分の人生でまさかこんな経験をするとは思いもよらず!?
でも、人類の歴史をさかのぼると、それは感染症との闘いの歴史でもあったんだよね。
14世紀、感染症のパンデミック(世界的流行)で有名なのが、ヨーロッパで大流行したペスト(黒死病)。ヨーロッパ全土の人口の1/3にあたる5000万人ほどが亡くなり、封建社会の崩壊、宗教改革の一因になったそうだ。
20世紀初めの第1次世界大戦中には、インフルエンザの「スペインかぜ」が大流行。
全世界の患者数は約6億人、推計で2,500万人もが死亡したとされている。
パンデミックにはなっていないものの、致死率の高さから恐れられた、エボラ出血熱。
1976年に最初の患者が出て以来、その後はアフリカの各地の辺地で確認されてきた。
患者数は13,000人以上、死者数は5,000人以上とされている。
2002年から流行したサーズ(重症急性呼吸器症候群)。
中国で初期の感染が起こり、アジアなどで約800人が死亡。
2012年に見つかったマーズ(中東呼吸器症候群)では、中東諸国を中心に800人以上が犠牲に。
日本では、奈良時代には天然痘が大流行して、政権を担った藤原四兄弟が全員死亡。
戦国武将の伊達政宗が片目を失った原因も、幼少期に患った天然痘だとか。
コレラもたびたび流行。
江戸時代の1858年からの流行は、長崎に入港した米国船の感染した乗組員がきっかけで、江戸だけで26万人も死亡したそうだ。
さて、新型コロナウイルスはというと…..
国内の感染者(PCR検査の陽性)が16,424人、死者数は777人。
(厚生労働省の5月21日時点の集計数)
世界全体での感染者は504万7,377人、死者数が32万9,816人。
(米国のジョンズ・ホプキンス大学の22日午前3時時点の集計数)
このコロナウィルス、発生してからニュースが流れない日は一度もない。
まさに、人類全体の最大の関心事とも言える。
今、この渦中のど真ん中を生きていて痛切に感じているのが、やっぱり経済問題かな。
その影響で、世界中の33億人の労働者の81%が職場の全面的または一部閉鎖に直面しているそうで、
2020年の第2四半期中(7~9月)に、世界中の労働時間の6.7%が消滅するとみられているらしい。
これは、1億9500万人のフルタイム労働者が職を失うことに相当するのだと。
いままでアタリマエだった世の中の諸々の事象が、いとも簡単に崩れ続けている。
「この世で起こることはすべて必然であり、偶然はひとつもない」という。
この世で起きていることはすべて“神の計らい”であり、どんな些細なことにも何らかの意味があるのだと。
いままでの旧態依然とした社会システムが終焉せざるを得ないタイミングに来ているということなのか…..
そんな思いが脳内をよぎっていたら、ふと、P・R・サーカーを思い出していた。
1921年にインドに生まれた彼の本名は、シュリ・プラバート・ランジャン・サーカー(Shrii Prabhat Ranjan Sarkar)
哲学者であり霊的指導者としても知られたが、1990年に惜しくも亡くなられた。
資本主義の崩壊を予測する経済学者として名高かったラビ・バトラ氏の師匠にあたる。
日本のバブル期に彼の本がベストセラーになっていたことは覚えていたけど、彼の師匠がサーカー氏だったと知ったのは、弊社に入社してから。
なぜかといういと、うちの会社からサーカー氏の本が2冊『サーカーのことば』と『サーカーの思想 1』、出版されていたからだった。
彼は鉄道会社の職員としての生活を送りながら、「自己発見と人類・社会への奉仕」を理念として、社会的で霊的な組織、「アナンダ・マルガ(至福の道)」を設立。
古代の霊性哲学であるタントラを現代社会に甦らせ、科学的・合理的な言葉で紹介した。
そして、霊性科学の領域にとどまらず、プラウトという社会・経済に関する新しい理論を提唱し、霊性を基にした新しい社会の仕組みをどのように築いていけば良いのかを示した。「アナンダ・マルガ(至福の道)」は、現在は国際的なNGOとして孤児院や学校、診療所の運営、有機農業など多岐にわたる奉仕活動を160ヶ国で行っている。
なんとはなしに、会社の本棚に並んでいた彼の本を読んでみたいと思い、一冊を手に取ってみた。
これは彼自身による著作で初めての邦訳、2004年11月15日初版発行、発行元はアナンダマルガヨガ協会となっている。
本書は彼が世界各地で行った講話を主に収録したもので、前半は霊性について、後半は社会についての教えでそれぞれが構成されている。
改めて読んでみたけど、なんだか希望と勇氣が湧いてくる!
そして、不思議だけど読む進うちに心が随分と楽になっていくんだよね!
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「神はすべての世界を、この世でなされるすべての行為を目撃しておられます。神にとっては何物も秘密ではありません。あなたが何をしても、何を考えても、それは神に目撃されています。もし誰かが、私は誰にも目撃されていないと言ったとしても、神はその言葉を目撃しておられます。つまり神は、目撃する実在として常にあなたと共にあるのです。これは本当に心強いことです。というのも、神が自分と共にあることを知れば、あなたの精神力は千倍にも高まるからです。神がいつもあなたと共にあり、あなたを助けてくれるのですから。」
「現在の状況には、人間を敵対し合うグループに分ける多くの分離的な傾向があります。霊性は人びとのあいだに自然な親和力をはぐくみ、すべての人間を結びつけなくてはなりません。
霊性へのアプローチは心理的である必要があります。人間は合理的な分析を通して神との関係を認識し、その最愛なる実在の深い慈悲を知るべきです。霊性は、そこから私たちの魂が生まれ、それこそが自分の究極の運命である唯一の≪宇宙の真理≫に人間を導きます。」
「最低限の生活を保障することは、一つの世界家族を達成するためだけでなく、個々の人格を発展させるためにもきわめて重要な意味をもちます。これは世界規模の問題として取り組む必要のあることです。一人ひとりの人間は最低限の必要を満たされなくてはなりません。食物、衣料、教育、住宅を整え、人間がその余分なエネルギー~それまでは生活に必要なものを手に入れるために使い果たされていたエネルギー~をより精妙な事柄に向けられるようにすべきです。」
「世の中の悪の部分は、搾取する者たちによって生み出されています。搾取する者は、その銀行預金を増やすために、食料、衣料その他の生活必需品をわざと不足させ、闇市で利益をむさぼります。」
「今日、人間の社会には不幸と貧困があふれていますが、その原因はただ一つ、欠点だらけの社会の指導者にあります。人びとは知性を欠いた指導者にさえ盲目的に従います。
指導者は、巧みな話術、身振り、その他の芝居仕掛けによって大勢の人に催眠術をかけ、彼らを引き寄せます。どんな国であれ、民衆の貧困や不幸は、その指導者の罪であることを知るべきです。指導者たる者は常に気をくばり、どうすれば社会のために最善を尽くせるかを考えるべきです。彼らは、自分たちの指導のもとに、人びとが暗黒、死、不道徳に導かれることのないよう、常に注意している必要があります。
」
以上、本文より
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こういう大変なご時世を生きているだけに、サーカー氏の一言一句が、すごく脳に沁みてくるとでもいうのか……。
本書から何か所かを抜粋しただけだけれど、全編を通して読んでいると、思わず納得してしまうような彼の発言が随所に散りばめられている。
スペイン風邪のパンデミックは、結局、約2年近く続いた。
このコロナウィルス問題も、多分、それくらいは引きずるという識者の意見は多い。
これまで続いている社会システムと、そういう仕組みを作っている人類の一部の支配層の意識が変わらない限り、同じような轍を踏むことは避けられないだろうね。
日本の行政の対応なんかをずっと観察してきて、つくづくとそう思う。
もう、旧い社会システムとはオサラバしなきゃね!
ホリエモン、東京都知事選に出馬して当選してくれないかな~(笑)
ま、このコロナウィルスの問題は様々な問題を提起してくれているし、氣づきも与えてくれていることは間違いないと思う。
このタイミングで、是非、日本の未来、世界の未来、そして地球の未来について考えてみませんか!
『P・R・サーカーのことば』
自信をもってオススメします!!!
文:丹波-浪速 道