【重版情報】『ヨーガ・ヴァーシシュタ』3刷達成しました
営業部です。こんにちは。
『ヨーガ・ヴァーシシュタ ~至高の真我~』
スワミ・ヴェンカテーシャーナンダ:英訳
福間 巌:邦訳
おかげさまで3刷達成しました。本日はこちらのご紹介を少し。
なんというか、かなり重厚な本です。
400ページ以上あるし、2段組み。聖書のようなボリュームです。
そして実際、「アドヴァイタ・ヴェーダーンタ哲学の金字塔」と讃えられ、
古代から現代に至るインドの全ての聖賢に愛されてきた、インド哲学の聖典の最高峰⛰なのです。
この本のすごいところは、「読めば解脱できる」というところではないでしょうか。
ご興味もある方も多いと思うのでそこのところを引用しますね。
「この聖典は、多くの興味深い物語が豊富に織り込まれているため理解しやすくなっている。
この聖典を学び、その意味について黙想する人に、苦行や瞑想やマントラの必要はない。
なぜなら、この聖典を学べば解脱は確実だからだ」(46頁)
内容はすべて賢者ヴァシシュタという方の教えであり、
これはその人自身の言葉として語られているので、かなり期待が持てますね。
先述した通りボリュームのある本ですが、賢者ヴァシシュタのお言葉通りほとんどが物語で構成され、
適度に区切りも設けられているので、毎日少しずつなら読み進めていけそうです。
目次を見てみると、「誰それの物語」といった、特定の主人公を据えたお話が多い一方、
「ヴァンパイアの物語」「賢者の石の物語」のような、
TDR🐭とかUSJ🌎とかいう場所が好きな人を惹きつけまくりそうなタイトルも並んでいます。
が、うっかり軽い気持ちで読んでみると、その深遠さに驚かされます。
物語形式で読みやすいとは言え、きちんと内容を学び、理解しなければ解脱できません。
免罪符のようなお手軽なものではなく、何百年もしかすると何千年もの間、偉大な人々から敬意を払われてきた聖典であることを心に留める必要があるということですね。
英訳をされたスワミ・ヴェンカテーシャーナンダ氏はこう言っています。
「一日分の各文章の始めに番号が振ってある。一日にその分の文章だけを読むのが好ましい。
教えは革新的だ。偏見や先入観に満ちた心には受け入れがたいだろう。
一日分の文章を読んだあとで、それに瞑想しなさい。
そして、教えがあなたの中に染み込んでいくのを許しなさい」(「はじめに」より)
理解するのは難しいけれど、だからこそ、無理をせずに少しずつ読むのが大事ということですね。
この本がより多くの方のよき習慣のひとつとなりますように。
それにしても海外の、しかもはるか昔に書かれた本が邦訳で読めるのはすごいことだと思います。
手前味噌ながら弊社でそれを出版していることをありがたく思います。
そしてそれを重版できるくらいに支えてくださっている読者の皆様に心より感謝いたします。
(合掌)
文:健脚ペガソス
“苦行や瞑想やマントラの必要はない。”
これは、とても奥深い真相を述べていると思います。
8世紀のインドのシャンカラも、もっぱら知的な営為だけを強調しました。
この本は、私も読みたい一冊です。